On the Metal Cooperativity in a Dinuclear Copper-Guanidine Complex for aliphatic C−H Bond Cleavage by Dioxygen F. Schön, [a] F. Biebl, [b] L. Greb, [a] S. Leingang, [a] B. Grimm-Lebsanft, [b] M. Teubner, [b] Sören Buchenau, [b] E. Kaifer, [a] M. A Rübhausen, [b] H.-J. Himmel* [a] この論文では PHM のモデル錯体として以下の配位子をもつ二種類の二核銅(I)錯体を報告しています。 この錯体は酸素との反応によって配位子が酸化されることが分かりました。 DFT 計算から配位子の酸化は PCET 機構で進行しており、錯体の二つの銅中心の影響を受けていることが分かりました。一つの銅 (Cu B ) 酸素と結合し活性化させる役割を担っており、もう一方の銅 (Cu A ) は MLCT による分子内 PCET 機構の生成物を安定化しています。この結果から二つの銅中心が電荷移動を通して、相互作用していることがわかりました。 ・ L1 と L2 の違い L2 は二核錯体よりも単核錯体になることを好みます。 またL2 錯体は L1 錯体よりも電荷移動遷移の程度が強いことが分かりました。 次の図は L1, L2 錯体と酸素との反応を UV でおったものです。