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Specific Enhancement of Catalytic Activity by a Dicopper Core: Selective Hydroxylation of Benzene to Phenol with Hydrogen Peroxide

Tomokazu Tsuji, Antonius Andre Zaoputra, Yutaka Hitomi, Kaoru Mieda, Takashi Ogura, Yoshihito Shiota, Kazunari Yoshizawa, Hiroyasu Sato, and Masahito Kodera* International Edition: DOI: 10.1002/anie.201702291  German Edition: DOI: 10.1002/ange.201702291 2核銅錯体 [Cu 2 ( μ -OH)(6-hpa)](ClO 4 ) 3 ( 1 )[ 1, 2- bis[2-[bis(2-pyridylmethyl)aminomethyl]-6-pyridyl]ethane (6-hpa) ]を 用いたベンゼンの水酸化反応を報告しており、 今まで報告されているうちでは最も高いTONを示しています。 参考になる点としては触媒系からメカニズムを導く過程で ・基質の芳香環電子密度と反応速度から活性種の求電子性を証明 ・基質の位置選択性によるラジカル的な活性種の提唱 ・UV-visにおいてH2O2が1eq.の時と過剰量では違う種が見えている →触媒系の再現による機構の提唱

In-crystal reaction cycle of a toluene- bound diiron hydroxylase

Justin F. Acheson, Lucas J. Bailey, Thomas C. Brunold & Brian G. Fox Nature 544, 191–195 (13 April 2017) doi:10.1038/nature21681 Received 14 November 2016 Accepted 31 January 2017 Published online 27 March 2017 http://www.nature.com/nature/journal/v544/n7649/full/nature21681.html Natureから、toluene 4-monooxygenase (T4moH)というトルエンを水酸化する酵素の反応機構についての論文が出ました。 二核の鉄中心を活性サイトに有するこの酵素では、µ-1,1のバインディングモードの鉄(II),鉄(III)スーパーオキシド 種 が活性種とのことです。スーパーオキシド種、およびスーパーオキシド種とトルエンが反応して生成したと考えられる化学種(下図)の構造が報告されています。 図:スーパーオキシドがトルエンを攻撃して生成したと考えられる化学種(1.8 A分解能) (よく、こんなところで止まったものが取れましたね。) このC–O結合形成の後に O–O結合が切れるそうですが、 鉄に配位したカルボキシル基によって、よっこらせとプロトンが運ばれるところがミソとしております。 反応スキームの全体が気になる人は、本文を見に行ってください。 Abstでは、芳香族求電子置換反応と書き出しておりますが、中間体はラジカル性であり、アレニウムイオンを経由していないという感じで説明している(DFT)ので、反応機構は厳密には芳香族求電子置換ではないのでは? 電子密度もパキパキとは言えないような?感じですし、まだまだすべてがわかったわけではありません。しかし何れにせよ、高原子価のオキシド種ではなく、ミックスヴァレンス(FeII-FeIII)のスーパーオキシドを活性種とするこの報告は、大きな議論を呼ぶのではないかと思います。 イントロの書き出しが「Aromatic rings are among the most wid...