Q. Ru 7配位がなぜとれるのか
A. 本論文中では、電子供与性の高い配位子(carboxylateなど)を用いることでRu5価を安定化させ、7配位を可能にすると記述がありました。また、先行研究において以下のような錯体について、O-Ru-Oの角度が123°で本来の平面4配位の90°より十分に大きいためにオキソが7配位目として侵入することが可能であるとの記述がありました。
以上のことから、7配位錯体を得るためには、中心金属の有効核電荷を増大させるために十分な電子供与性を持ち、また7配位目の配位元素が侵入できるだけの空間的な余裕のある配位子設計が重要であると考えられます。
ただし、今回の系で用いられた配位子では電子供与性が高すぎたために、オキソ種では7配位が維持できなくなっています。そのためオキソ種の7配位を安定化するためには配位子の電子供与性は高くしすぎない点に注意する必要があると考えられます。
A. 本論文中では、電子供与性の高い配位子(carboxylateなど)を用いることでRu5価を安定化させ、7配位を可能にすると記述がありました。また、先行研究において以下のような錯体について、O-Ru-Oの角度が123°で本来の平面4配位の90°より十分に大きいためにオキソが7配位目として侵入することが可能であるとの記述がありました。
以上のことから、7配位錯体を得るためには、中心金属の有効核電荷を増大させるために十分な電子供与性を持ち、また7配位目の配位元素が侵入できるだけの空間的な余裕のある配位子設計が重要であると考えられます。
ただし、今回の系で用いられた配位子では電子供与性が高すぎたために、オキソ種では7配位が維持できなくなっています。そのためオキソ種の7配位を安定化するためには配位子の電子供与性は高くしすぎない点に注意する必要があると考えられます。
コメント
”有効核電荷”は、この文脈でつかうタームとしては不適当だとおもいます。
”ルテニウム上の電子密度”などが適当だと思います。