Bio-inspired Nonheme Iron Oxidation Catalysis: Growing Evidence for the Involvement of Oxoiron(V) Oxidants in Cleaving Strong C–H Bonds
Subhasree Kal, Shuangning Xu, Lawrence Que, Jr.*
Angew. Chem. Int. Ed. 10.1002/anie.201906551
この総説では、アルカンの水酸化やオレフィンのエポキシ化反応を行う鉄5価オキソ錯体について、その同定や反応機構についてまとめられています。鉄5価オキソの生成に補助配位子の水分子が関与する系、補助配位子のカルボン酸が関与する系、ルイス酸が鉄3価(ハイドロ)パーオキソ中間体を活性化する系、また鉄5価オキソ種の直接的証拠を観測した系の4つの分類で構成されています。
この論文中で取り上げられている錯体は以下のFigure1に示す非ヘムの4N配位子を有する錯体で、いずれの系においても鉄5価オキソが生成するpathについて詳しく議論されています。また、鉄5価オキソ種のUV-vis spectroscopy, EPR, Mossbauer, EXAFS, resonance Raman, CSI-MS, などの種々の分析結果や基質との二次反応速度定数などがまとめられています。
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