Highly Selective and Catalytic Oxygenations of C−H and C=C Bonds by a Mononuclear Nonheme High‐Spin Iron(III)‐Alkylperoxo Species
Ivy Ghosh, Sridhar Banerjee, Dr. Satadal Paul, Dr. Teresa Corona, Prof. Tapan Kanti Paine
Angew. Chem. Int. Ed. 2019
First published: 27 June 2019
https://doi.org/10.1002/anie.201906978
インド、Paine研の報告です。
ピラゾール系の配位子が多かったように思うのですが、Borobicらも使っている、ウレア系のリガンドを使った酸化反応です。おもしろいのは、ウレアのNではなく、カルボニル基を配位させている点です。クメンヒドロペルオキシドを酸化剤として、様々なC–H結合、C=C結合の酸化を行っています。シクロヘキサンが20回程度回るようです。
クメンペルオキシド付加体は、Mossbauer測定含めて同定していますが、オキサイドは残念ながら、見ていないようです。ベースを入れると、反応が促進されることから、 ウレアのN–Hが抜けると考えているようです。
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