Chem. Eur. J. 10.1002/chem.201902812
http://dx.doi.org/10.1002/chem.201902812
Authors:
Giuseppe Spedalotto, Robert Gericke, Marta Lovisari, Erik
Farquhar, Brendan Twamley, and Aidan Richard McDonald
ヒドロキソ架橋の高原子価二核錯体は酵素の活性種に多く見られることから注目されている。本論文では上図のNi(II)Ni(II)ヒドロキソ錯体(1)にCANを添加することにより、ヒドロキソ架橋構造を変えずにNi(II)Ni(III)錯体(2)、さらにNi(III)Ni(III)錯体(3)へと酸化反応が進行することを初めて見出した。これらの錯体の生成はEPR、UV-vis spectroscopy、XANES、DFT計算により支持されている。
また、錯体2および3に関しては、各種bis(μ-oxo)錯体と反応性の比較が行われており、錯体3が高い反応性を示すことが明らかとなった。
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