Sc3+ (or HClO4) Activation of a Nonheme FeIII−OOH Intermediate for
the Rapid Hydroxylation of Cyclohexane and Benzene
Subhasree Kal, Apparao Draksharapu, and Lawrence Que, Jr.*
Department of Chemistry and Center for Metals in Biocatalysis, University of Minnesota, 207 Pleasant Street SE, Minneapolis, Minnesota 55455, United States
the Rapid Hydroxylation of Cyclohexane and Benzene
Subhasree Kal, Apparao Draksharapu, and Lawrence Que, Jr.*
Department of Chemistry and Center for Metals in Biocatalysis, University of Minnesota, 207 Pleasant Street SE, Minneapolis, Minnesota 55455, United States
J. Am. Chem. Soc. 2018, 140, 5798−5804
◯ルイス酸とオキソの相互作用について。
ルイス酸であるSc3+がどのような作用をしているかは本文中に記載はなく、議論がされていませんでした。
一方でSc3+とMnV=Oに関連したきょういぶ論文があったので以下簡単に紹介します。
A Manganese(V)−Oxo Complex: Synthesis by Dioxygen Activation and Enhancement of Its Oxidizing Power by Binding Scandium Ion
Seungwoo Hong,† Yong-Min Lee,† Muniyandi Sankaralingam,† Anil Kumar Vardhaman,†Young Jun Park,† Kyung-Bin Cho,† Takashi Ogura,‡ Ritimukta Sarangi,*,§ Shunichi Fukuzumi,*,†and Wonwoo Nam*,†
J. Am. Chem. Soc. 2016, 138, 8523−8532
一方で参考になりそうな論文があったので以下簡単に紹介します。
MnV=O に対してSc3+を加えるとオキソではなく、配位子のアミドカルボニル基の酸素原子に配位した錯体が得られています。得られたMnV=O の Sc3+ 付加体は 酸化力が向上するということを示しています。
僕が雑誌会で紹介した論文の配位子には酸素原子がなく配位子に Sc3+ が付加することは考え難いですが、こういった例もあると紹介させて頂きました。高原子価金属種の反応性を向上させる、あるいは安定化して構造を見るといった研究に応用できる additive としてルイス酸は興味深いと思いました。
一方で参考になりそうな論文があったので以下簡単に紹介します。
MnV=O に対してSc3+を加えるとオキソではなく、配位子のアミドカルボニル基の酸素原子に配位した錯体が得られています。得られたMnV=O の Sc3+ 付加体は 酸化力が向上するということを示しています。
僕が雑誌会で紹介した論文の配位子には酸素原子がなく配位子に Sc3+ が付加することは考え難いですが、こういった例もあると紹介させて頂きました。高原子価金属種の反応性を向上させる、あるいは安定化して構造を見るといった研究に応用できる additive としてルイス酸は興味深いと思いました。
コメント
福住研でのルイス酸の効果についての研究を受け、Goldbergらもコロラジン(フタロシアニンの祝環したような化合物)のマンガンオキソのメソ位窒素と金属イオンが相互作用することを報告しています。