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Chiral-at-Metal Phosphorescent Square-Planar Pt(II)-Complexes from an Achiral Organometallic Ligand


Chiral-at-Metal Phosphorescent Square-Planar Pt(II)-Complexes from an Achiral Organometallic Ligand

 Department of Chemistry and Chemical Biology, TU Dortmund University, Otto-Hahn-Straße 6, 44227 Dortmund, Germany
§ Institute for Inorganic Chemistry, Georg-August University Göttingen, Tammannstraße 4, 37077 Göttingen, Germany
 Division of Chemistry and Materials Science, Graduate School of Engineering, Nagasaki University, Bunkyo-machi, Nagasaki 852-8521, Japan
 Dipartimento di Medicina Molecolare e Traslazionale, Università di Brescia, Viale Europa 11, 25123 Brescia, Italy
J. Am. Chem. Soc.2017139 (20), pp 6863–6866
DOI: 10.1021/jacs.7b03963
Publication Date (Web): May 8, 2017
Copyright © 2017 American Chemical Society


この論文では、新規有機金属Pt(ll)錯体を合成し、その異性体の同定およびそれらの異性体の選択的な合成に成功しています。

フェニルピリジンを配位子に有する有機金属Pt錯体は、光物理特性を示す化合物として研究が進んでいます。
これらの有機金属錯体は、CH-activationを伴うシクロメタル化または有機リチウム前駆体によるトランスメタル化によって得られます。

またキラル配位子を用いたキラル性をもつ錯体の合成は広く行われていますが、それに対しアキラル配位子を用いたキラル性をもつ錯体の報告例はあまりありません。

そこで本論文では、有機金属C^N供与ができるようなアキラルな配位子を用いて、金属中心がキラル性をもつ新規錯体の合成を試みています。




上のScheme 1に示すような3種類の異性体が得られ、これら異性体の同定を1HNMR、単結晶X線結晶構造解析、CDスペクトル、および DFT計算によって行っています。

自分の研究で、有機金属錯体の同定において参考にできると思いました。


 

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