Chasing the Evasive Fe═O Stretch and the Spin State of the Iron(IV)–Oxo Complexes by Photodissociation Spectroscopy
† Department of Organic Chemistry, Faculty of Science, Charles University, Hlavova 2030/8, 12843 Prague 2, Czech Republic
‡ Departament de Quimica and Institute of Computational Chemistry and Catalysis (IQCC), University of Girona, Campus Montilivi, Girona 17071, Spain
§ J. Heyrovsky Institute of Physical Chemistry of the CAS, v.v i., Dolejškova 2155/3, 182 23 Prague 8, Czech Republic
J. Am. Chem. Soc., 2017, 139 (7), pp 2757–2765
DOI: 10.1021/jacs.6b12291
Publication Date (Web): January 26, 2017
Copyright © 2017 American Chemical Society
[質問]
ガス状へとイオン化された鉄錯体は気相中で基質とどのように反応させているか
[回答]
まず、鉄錯体はESIによってイオン化されIon soureceへと移ります。Quadrupole (4P1)では質量によって分離が行われ、Quadrupole bender (QPD)、Octopole (8P)を経て、Wire quadrupole ion trap (w4PT)に到達します。このイオントラップには3 K、0.3 mTorr以下のコンディションで、かつヘリウムガスが充填されています。ここで錯体とヘリウムが複合体を形成し、照射されたIRに応じて乖離が起こり、最終的にQuadrupole (4P2)で検出、分析が行われます。
この途中で通過するOctopole (8P)において、test tubeからガス状の基質が入り、反応を行っています。このOctopole (8P)のコンディションについては、温度は室温であり、入れる基質の量は流速によってコントロールしています。
ここで反応した鉄錯体の分解物がイオントラップでヘリウムとの複合体を形成し、Quadrupole (4P2)でのMSを測定することで鉄錯体の分解物を同定し、その分解物から基質とどのような反応が起こったかを決定しました。
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