Generation, Spectroscopic, and Chemical Characterization of an Octahedral Iron(V)-Nitrido Species with a Neutral Ligand Platform
GerardSabenya,†LauraLaźaro,†IlariaGamba,†VladMartin-Diaconescu,*,†ErikAndris,‡
Thomas Weyhermüller,§ Frank Neese,*,§ Jana Roithova,*,‡ Eckhard Bill,*,§ Julio Lloret-Fillol,*,∥,⊥ and Miquel Costas*,†
†InstitutdeQuímicaComputacionaliCatal̀isi(IQCC)andDepartamentdeQuímica,UniversitatdeGirona,CampusMontilivi, E17071 Girona, Catalonia, Spain
DOI: 10.1021/jacs.7b00429
概要
非常に不安定な鉄(V)ニトリド錯体を低温条件下で合成し、オレフィンやスルフィドなどの弱いC−H結合をもつ外部基質との反応性を報告しています。
Abstract
鉄(III)アジド錯体を光分解することにより、N−N結合を光酸化的に開裂させ、高原子価のニトリド種を合成しています。Mössbauer、X-ray absorption spectroscopy、EPR、DFTなど様々な手法を用いて鉄(V)ニトリド錯体の特製評価を行い、気相での反応性を検討したところ、ニトリド配位子のオレフィンやスルフィドへの付加反応や1,4シクロヘキサジエンの水素移動反応に活性であることがわかり、少し機構についても触れています。
雑誌会質問
基質との反応はどうやって行っているのか。
回答
今回の反応は気相反応であり、TSQ 7000 mass spectrometerを用いています。
これはエレクトロスプレー源に四重極・八重極・四重極が取り付けられており、
錯体溶液をマスに打ち、最初の四重極でマトリックスから目的のイオンを分離します。選択されたm/zによって分離されたイオンは、次の八重極で基質のガスと衝突することで反応が進行し、最後の四重極で生成物を分析することで反応を行っています。
概要
非常に不安定な鉄(V)ニトリド錯体を低温条件下で合成し、オレフィンやスルフィドなどの弱いC−H結合をもつ外部基質との反応性を報告しています。
Abstract
鉄(III)アジド錯体を光分解することにより、N−N結合を光酸化的に開裂させ、高原子価のニトリド種を合成しています。Mössbauer、X-ray absorption spectroscopy、EPR、DFTなど様々な手法を用いて鉄(V)ニトリド錯体の特製評価を行い、気相での反応性を検討したところ、ニトリド配位子のオレフィンやスルフィドへの付加反応や1,4シクロヘキサジエンの水素移動反応に活性であることがわかり、少し機構についても触れています。
雑誌会質問
基質との反応はどうやって行っているのか。
回答
今回の反応は気相反応であり、TSQ 7000 mass spectrometerを用いています。
これはエレクトロスプレー源に四重極・八重極・四重極が取り付けられており、
錯体溶液をマスに打ち、最初の四重極でマトリックスから目的のイオンを分離します。選択されたm/zによって分離されたイオンは、次の八重極で基質のガスと衝突することで反応が進行し、最後の四重極で生成物を分析することで反応を行っています。
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